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Blog 2013年7月アーカイブ

坂戸市男性 指が伸びない!デュピートラン拘縮

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 右手 手術2週間後 左手経過観察中               拘縮イメージ図


 坂戸市60代男性。自称プロ級ゴルファー、釣り師。

 【原因】
 会社退職後、ゴルフ、釣り三昧の生活を送ってこられました。
 2年前より、右手薬指と小指が伸びづらくなり、つい2週間前に手術により
 拘縮していた腱膜の肥厚を切除しました。(左上写真)

 デュピートラン拘縮とは、手の平の皮膚の下にある手掌腱膜(皮膚と癒合し物を
 掴みやすくする役目などがある)が縮んで硬くなり、ついには指を真っ直ぐに
 伸ばす事が出来なくなります。(右上イメージ図)

 詳しい原因は不明ですが、高齢男性、糖尿病患者に多く診られます。

 指が伸ばしづらくなった2年前から治療を始めていたら良かったのでは?と
 この患者さんに質問したところ、「物を握ることが出来たので、あまり不都合では
 なかった。」という事です。

 【施術】
 手術した総合病院では、術後は「積極的に指を動かすように」と指導されて
 いました。

 しかし、切開した傷の癒合していないところがあり、傷が癒えるまで日常生活
 での力仕事などは無理をしないように致しました。

 当院では、肘から手指までの血流改善、前腕屈筋群の柔軟性を取り戻す(
 高める)理学療法を開始しました。

 また、左手も拘縮が始まっている為、進行しない様合わせて施術いたします。

 2,3か月後のゴルフを目標にリハビリに励むと力強く仰っていました。

 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院
 

鶴ヶ島市高校生 胸の痛み 胸部打撲

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              胸骨超音波長軸像               短軸像

 鶴ヶ島市高校1年生男子。柔道部。

 【原因】
 柔道乱取り中、倒れた際に相手の体が胸に乗っかり激痛が走りました。(胸骨は
 胸の中心にある平らな骨。)
 

 診察をしたところ、腫れはありませんが、局所的な痛みと腕を上げた時と深呼吸
 した時に痛みが発生します。

 胸部の打撲ですが、スポーツ障害(けが)の1つで、特にコンタクトスポーツ
 (武道系スポーツ、ラグビー、アメリカンフットボール、ボクシング、硬式野球など)
 によく診られます。

 超音波観察にて、胸骨表面に損傷と思われる僅かな血流反応(左上画像丸の中)
 と大胸筋の損傷と腫れている様子が認められました。(右上画像の矢印の長さが
 違う。向かって右の矢印が左大胸筋です。)

 【施術】
 内出血の吸収と筋損傷の修復を速やかに促す理学療法を実施します。

 部活動は休めないということで、患部の痛みが極力出ない様、相手を力一杯
 引きつけない、腰の重心を落とし下半身の力を利用して組む、胸骨から
 上腕までテーピングを貼付する、練習後のアイシングなど損傷部位の拡大を
 予防します。

 【経過】
 幸い症状の悪化も無く、1週間で痛みが軽減し治癒に至りました。

 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

 

坂戸市高校生 足の痛み 中足骨裂離骨折

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        受傷部写真                 超音波長軸像

 高校2年生男子 陸上部短距離選手。

 【原因】
 部活練習中グランドで、200m走のカーブを走行中、右足を捻ってしまいました。
 翌日、当院を受診。右足背側(甲)に瀰漫性(全体的にぼやっと)の腫れと局所的な
 圧痛が認められた為、超音波観察を実施しました。

 第3中足骨と外側楔状骨の1部が、右画像の矢印方向に剥離(裂離)した様子が
 認められたため、精査依頼先のクリニックにおいてレントゲン撮影を実施しました。

 【施術】 
 約1ヶ月後に大会があり、200mに出場予定であることから、クリニックの先生
 と相談し、約2週間は練習を休止し、アイシングと固定をしっかり行うことと
 しました。

 その後の2週間で経過を確認しながら、徐々に可能なことから練習に復帰 
 します。
 

 本人の意思を確認しながら今後の競技生活のことも考慮し、今大会へ参加
 するかどうか直前まで慎重に判断します。

 【経過】
 大会10日前ですが、本人の意志が強く、また疼痛と腫れは軽減している
 こともあり、現在の所、大会へは出場予定です。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

 

川越市男性 手首の痛みと腫れ ガングリオン

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    手関節超音波短軸像               長軸像


 川越市20代男性ミュージシャン(ギタリスト)。

 【原因】
 毎日、ギターの練習を1日中やっています。1ヶ月前より、左手首の甲に少し硬い
 「おでき」に気付き、ギターを弾くと鈍痛が出現してきました。

 見た目には大きな腫れではないのですが、触れると硬い腫瘤状になっているのが
 分かります。そして、手首を上下に動かした時に痛みを感じます。

 超音波観察を行ったところ、上画像の黄色の囲みの黒い部分を描出しました。
 ガングリオンと思われます。

 ガングリオンとは、特に手足の関節付近にでき、関節包(関節を包む膜)が変性して
 小さな袋が出来てしまいます。

 その袋の中には、黄色のゼリー状の粘液で満たされていることから、
 (良性)粘液嚢腫とも言います。

 【処置】
 ガングリオンが小さく痛みを伴わなければ、経過観察で様子を診ます。
 大きくなってくると、ガングリオン自体には痛みは無いのですが、関節を動かすと
 周囲の神経を刺激し、痛みが出現するようになります。
 

 そうなると外科などで注射器で穿刺し、内容物を取り出してもらいます。

 筆者も整形外科に勤務していた時、手首と母指にできたガングリオンを
 院長先生に「小さいから注射で抜く必要はない」と、ガングリオンの上から
 「ぷちっ」と潰してもらいました。(笑)

 その後は、自分でも何度かできたガングリオンを潰して処置していたら
 その場所にはできなくなりました。

 ギタリストの患者さんには、外科への受診を勧めましたが、筆者が潰してもらった
 話をしたところ、その場で実施。

 手首の腫れが消失し、動作痛も無くなり、「これでギターの練習に思いきり
 打ち込める。」と喜んで帰宅されました。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

坂戸市男の子 手の痛み?いいえ肘の脱臼でした

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  左肘関節 超音波長軸像               右健側


 坂戸市3歳幼児。

 
 【原因】
 家の中で遊んでいて転倒した模様。(転んだところは誰も見ていませんでした。)

 初診時は左手首に湿布を貼っていました。お母さんによると、受傷は昨夜で、
 痛みのため、あまり眠れなかった様子。診察時は寝ていました。sleepy

 触診時に手の平を上方向に捻ると、痛みで「ワーン」と泣いてしまいます。crying
 超音波観察を行っても、痛めたであろう箇所を特定できません。

 寝ている為、圧痛も確認できず困ってしまいましたが、もう一度手の平を上にして
 肘を屈伸したところ、肘に「カクッ」とした整復音を触知。
 肘内障(幼児の肘の脱臼)でした。

 肘内障とは、2~5歳の幼児に発生することが多く、手を急に引っ張ったり転倒
 した時に、前腕の橈骨が輪状靭帯から抜けてしまう亜脱臼の状態です。

 整復後は、手の平を上にしても泣かず、念のため超音波観察を行ったところ、
 右上画像の健側(痛みの無い側)と比較して、左画像の輪状靭帯(白矢印)は
 損傷を受けたためか、少々不鮮明です。

 また、周囲の筋は、(左右の画像の描出した場所が若干違うことを考慮しても)
 一日経過していることもあり、腫れている様子(赤矢印)が認められました。

 【処置】
 整復後は、肘をアイシングし、包帯で固定しました。

 【経過】
 翌日は、いつもの元気な様子で、手にはお気に入りのヒーロー者のおもちゃを
 持って来院。happy01
 肘は、痛みもなく良好でした。catface


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

鶴ヶ島市女性 膝の痛み 膝関節水腫

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   膝関節上部 超音波長軸像          10日後画像


鶴ヶ島市50代女性。

【原因】
正座をしようとした所、左膝が何となく重苦しく、暫くすると痛みが出てきました。

この患者さんは非常に活動的で、毎朝ラジオ体操、ウォーキングは毎日朝夕2時間、週2回の卓球とヨガなどを日課としています。

視診では腫れている様子はありませんでしたが、触診では熱感とわずかに膝蓋跳動(水が溜まっている時の検査方法)がプラスでした。

超音波検査を行ったところ、膝蓋上部に水(膝関節液)が溜まっている様子が認められました。(膝関節水腫。左右上画像 黄色の囲みの黒いところ。)

膝関節水腫とは、関節の動きを滑らかにする関節液が、けがや炎症などによって、過剰に分泌される症状です。適切な処置を行わないと、日常生活の家事や仕事の負担だけでも、関節液がなかなか引か(吸収され)ない慢性的な状態となってしまう恐れがあります。

【施術】
日常的に行っている運動がオーバーワークになっていることが考えられる為、一時休止します。

また、自宅ではスポーツ障害(けが)でも行うRICEの処置を実施します。(詳細は当院HP、「スポーツ障害について」をご参照ください。)

施術では、炎症を抑え、膝に溜まった水の吸収を促進させる理学療法を実施いたします。(右上画像は、10日後の状態です。左画像と比較して黒く映った水腫の範囲が縮小している様子が確認できます。)

【経過】
日課としている運動に早く復帰したいということで、加療を継続しています。


鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

坂戸市中学生 腰の痛み 側弯症

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    胸腰椎レントゲン画像            約2か月後

坂戸市中学3年生 男子。

【原因】
交差点を自転車で横断中、交通事故に遭いました。自動車と接触した際に転倒し、腰を強打しました。

精査依頼先のクリニックでレントゲン撮影を行ったところ、交通事故が原因ではないと思われる脊椎の側弯症が見つかりました。(左上画像)

側弯症とは、脊柱の側方向への湾曲のことですが、多くは椎体の捻じれも伴っています。重篤化すると胸郭(肋骨)の変形を来し、心肺機能障害を引き起こすこともあります。

多くは特発性に起こることが多く、側弯症の中でも約7割を占めます。その中でも原因不明で思春期(10歳以降)に発症し、女子に多いとされています。

この患者さんは、中学で卓球部に所属し、日常生活は特に体の不調なく過ごしているそうです。

既往歴は、小学5年生の時に左大腿部にできた良性の腫瘍(類骨骨腫)を切除する手術を受けています。ご両親によると、その腫瘍が見つかるまでの長い間(4年)、左脚の痛みをかばって生活していた為、度々姿勢を直す様指導していたそうで、それが側弯になった理由ではないかとの事でした。

【施術】
交通事故の治療と並行して、体のバランスを均等にする理学療法、骨盤の傾きや回旋を正常に戻す当院独自の調整法を実施します。

右上画像は、約2か月後のレントゲン写真です。僅かに腰椎の回旋が診られるものの、脊柱がほぼ真っ直ぐに戻っています。

【経過】
今後は、この患者さんに指導した脊柱、骨盤調整法を自宅で行うことと、月数回の通院加療でさらに脊柱が真っ直ぐになるよう調整していきます。


鶴ヶ島市 ふじみ接骨院


鶴ヶ島男性 肩の痛み 関節唇損傷

Fukuda_Hiroyuki_20120526133028_1344310.jpg鶴ヶ島市40代男性。ウィークエンドテニスプレイヤー。

【原因】
3ヶ月前よりテニスの練習や試合中に、右肩の痛みを感じていました。
主にサーブやフォアハンドで思い切りボールを打つと強い痛みを感じ、今では軽く打っても痛みがあります。                                                                                                                                                  
                                                   
                                     
                                                                                                 
                                                   
                                               肩後方超音波長軸像

超音波観察を行ったところ、右肩後方関節唇が関節窩から断裂している様子が認められました。(右上画像の矢印方向へ)


関節唇は、肩甲骨関節窩(臼蓋=上腕骨頭を受けるお皿)の長径と短径は、上腕骨頭の1/2~1/3と非常に小さく浅いため、これを拡大し関節を安定化させる縁取った役目に関節唇(軟骨)があります。

その損傷を、関節唇損傷と言います。

野球やソフトボールの投球、テニスやバドミントンのスマッシュ、バレーボールのアタックなどの繰り返しで損傷することが多いスポーツ障害の1つです。

【施術】
ひどく断裂したり剥離したりすると、自然に癒合することは困難とされている為、高いレベルのアスリートは内視鏡下手術を選択する方もいます。

この患者さんは、市や県の大会で上位にいる方ですが、今後はサーブやストロークをハードヒッティングしないで頭脳的プレーに変更することにしました。

まず、痛みが強いため暫くテニスを中止します。そして、肩を動かした時の痛みを取り除き、可動域を拡大する理学療法を実施します。

その後は、テニスの復帰に向けたリハビリ(筋力増強)を徐々に行っていきます。


鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

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