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Blog 股関節、大腿部の痛み: 2014年3月アーカイブ

川越市小学生 股関節の痛み 裂離(剥離)骨折

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        右股関節前面 超音波長軸像                   左同部 正常(健)側

 川越市小学6年生男児。 股関節の痛み、 下前腸骨棘裂離(剥離)骨折。

 【原因】
 2週間前にサッカーをしていて、ボールを蹴った瞬間に右足の付け根(股関節の前面)に強い痛みを感じました。
 シップを貼って様子を診ていましたが痛みが引かず、当接骨院に来院されました。

 ももを上げたり回したりする動作では痛みはあまり酷くなく、股関節前面の骨の突起(下前腸骨棘)を押すと
 強く痛みました。

 超音波観察を行ったところ、右下前腸骨棘の軟骨の一部が剥がれている様子が認められました。
 (左上画像の丸の囲み。)小学生から高校生の骨盤骨は成長過程にあって、下前腸骨棘という骨の先端は
 成長軟骨で骨盤とつながっています。

 この突起には大腿四頭筋(もも前面の筋肉)が付着していて、ダッシュやジャンプ、キックなどの動作で強い牽引力が
 働き、この様な裂離(剥離)骨折を引き起こす事がよくあります。付添いの男児のお父さんは「まさか骨折しているとは
 思わなかった。」と仰っていました。

 【施術】
 受傷後、数日はアイシングをして内出血や痛みを和らげます。その後、裂離した軟骨が硬くなる2~4週間は安静を保ち
 運動は中止します。

 無理をすると剥がれた軟骨が硬く骨化せず、痛みが長期間取れなくなってしまいます。過去には痛みが取れず、
 部活を辞めてしまったり、レギュラーに復帰できなかった患者さんを多く診てきました。

 男児は受傷後に適切な処置をされなかったため、2週間後も痛みが取れませんでした。通院後は、剥がれた軟骨の
 骨化を促進させる物理療法と股関節から足の筋肉の緊張を和らげる理学療法を実施していきます。

 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

坂戸市小学生 腿(もも)の痛み 肉離れ

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        右ハムストリング 超音波長軸像          同部 超音波短軸像

 坂戸市小学6年生。 サッカーディフェンダー。 ハムストリングの肉離れ。

 【原因】
 サッカー試合中にストップ&ゴーを繰り返していて、右ハムストリング(もも裏の筋肉)に激痛が
 走りました。

 試合後、当接骨院へ来院。右足を引きずる程ではありませんでしたが、膝を曲げようとすると
 痛みで出来ませんでした。

 超音波観察において、半腱様筋と半膜様筋の筋腱移行部を挟んで黒い部分が広がり、
 肉離れを起こしている様子が認められました。(左右上画像の黄色の囲み。)

 【施術】
 肉離れの箇所は内出血が起こっている為、止血と筋の修復を促す目的でアイシングと固定を
 行います。早く治すためには1~2週間の安静を保つ必要がありますが、翌日の決勝戦は
 6年生最後の大会という事もあり、出場したいと強く希望されました。

 試合に出ると肉離れが悪化し、治癒にもさらに時間がかかると説明しました。しかし、本人の
 意思は固く、極力無理をしないと約束した上で非伸縮テープと圧迫パッドで固定しました。

 【経過】
 幸い肉離れも悪化せず、翌週末の別の大会に向けて施術継続中です。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院
 

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