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Blog 足、ふくらはぎの痛み: 2013年6月アーカイブ

坂戸市高校生 腿の痛み 肉離れ

Yamamoto_Miya_20130604171155_1714500.jpgYamamoto_Miya_20130604171155_1715260.jpg
       大腿直筋 超音波短軸像               大腿直筋 超音波長軸像


坂戸市女子高校3年生。バスケットボール部所属。

【原因】
体育の時間に行った体力テストの短距離走で、スタートした直後にピリッとした痛みを右大腿前面に感じ、走ることが出来なくなった。

【初検】
通常の歩行は跛行(足を引きずる)を呈し、膝の屈伸は不可能でした。
超音波検査を行ったところ、右大腿四頭筋の大腿直筋に肉離れが認められました。

肉離れは、読んで字の如く、筋肉、筋膜、腱の一部または全部の損傷、断裂を言います。
肉離れは、日常生活やスポーツ障害で多く起きるけがの一つです。

左上画像の丸の囲みの矢頭部に示す黒い個所、右上画像の赤線内の黒い部分が肉離れの箇所です。正常な筋肉の繊維は、白い並み線状に描出されている部分です。

【施術】
RICEの処置を行います。(RICEの処置は、当院HP「スポーツ障害について」をご参照ください。)患者さんは、10日後に高校生最後の試合があり、どうしても試合に出場したいそうです。上の症状は、10日で治癒することは困難ですが、出来る限りのことを施して試合に臨むということで患者さんと話し合って治療方針を決めました。

特に、時間があればアイシングを徹底します。アイシングの目的は、断裂した筋肉や血管を冷やすと収縮する性質を活かして傷口をしっかりと塞ぎ、止血します。

そして、固定もしっかりと行います。患部には、10cm四方のパッドを当てて出血を抑え、傷が圧着するようにします。

通学には、患部に負担をかけないように、1本松葉杖を使用してもらいました。

通院加療時は患部をかばって生活している為に、左足や右上半身の負担増から、筋肉の張や上半身のバランスが悪くなり、他の部位のけがや痛めたりする事が無いように、当院独自の理学療法、施術を行っていきます。

【経過】
1週間経過したところで、VAS(主観的痛みの度合い)=60/100。通常歩行は痛みがないとのこと。
明日はしっかりとテーピングをして、軽いランニングで患部の様子を確認します。


鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

坂戸市男性 足の痛み 捻挫と骨折

無題.jpg
                         前距腓靭帯 超音波長軸像
 

 坂戸市20代男性会社員。

 【原因】
 フットサルの試合中に、バランスを崩して左足首をひねった。

 【初検】
 左足関節の外くるぶし(外果)の前下方に腫れ、内出血、圧痛、内反底屈動作で痛みが著明でした。
                                                                                                       

 超音波検査により、左前距腓靭帯損傷と陳旧性(古傷)と思われる距骨の裂離(剥離)骨折片が
 認められました。(右上の太赤線から矢印方向へ移動した細赤線が骨片、丸の囲みが靭帯損傷部)

 患者さんによると、中学サッカー部に所属していた時に、ひどい捻挫をしたことがあったそうですが、
 治療はしなかったそうです。その時の骨折かどうかは今となっては分かりませんが、ひどい捻挫と
 思われても実際は骨折だったということもありますので、受傷時に検査加療する事が大切です。

 足の捻挫は、スポーツ障害でも多く発生します。
 足の関節は、スポーツでは、走る、止まる、ステップ、ジャンプ、着地などの動きを地面に伝える
 大切な体の一部です。

 放置すると、関節が動揺(緩みがでる)して競技のパフォーマンスが低下したり、将来、
 変形性足関節症に移行したりする場合があります。

 【施術】
 RICEの処置を行います。(当院HP「スポーツ障害について」をご参照ください。)
 過去に裂離(剥離)した骨片を元に戻すことは不可能ですが、今回損傷した靭帯をしっかりと
 治療します。

 患者さんは、仕事が立ち仕事なので、固定はテーピングとし毎日巻きなおしました。
 加療は、痛みと腫れを早期に消失させる理学療法を施療いたしました。

 【経過】
 フットサルの練習に3週間後に復帰し、4週後に試合に出場されました。(テーピング施行)


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

川越市中学生 足の痛み シンスプリント

Murayama_Ayaka_20110721194403_2006050.jpg川越市 中学3年生女子。陸上部長距離走所属。

【原因】
部活の練習で、1年生の頃から左すね内側に痛みが出現しました。少し良くなっては練習を再開し、悪化したらまた良くなるまで練習を休むということを繰り返していました。

シンスプリントは、スポーツ障害の1つで、すねの横に付着している筋肉、筋膜、すねの骨に炎症が起き、走り出すと痛みが出現します。(初期症状)        
                                                
                                                  下腿内側超音波短軸像

中度の症状は、運動中痛みが続きます。そして、運動後に痛みが緩和します。
重度の症状は、運動以外の日常生活中(歩行や階段昇降など)も痛みは消失しません。疲労骨折に至る場合もあります。

シンスプリントは、陸上、サッカー、テニス、バスケットボールなどダッシュやジャンプ、激しいステップワークを必要とするスポーツに多く診られます。


【対処法】
運動や部活動をしながら治療を行う場合は、練習方法やランニングフォームに問題がないか見直したり、痛みが出ない範囲で練習を行うことが重要です。無理をすると、この女子中学生のように競技を行っている間、痛みが消失しないということになります。可能でしたら一時運動を休止します。当院では、痛みの原因の炎症を抑える、筋肉の緊張を軽減する理学療法を行います。

右上の画像の赤線は、すねの骨です。黄色線の囲みは、長趾屈筋(足指を曲げる筋)で、矢印の所で炎症を起こしていることが認められます。


鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

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