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Blog 手関節、指の痛みしびれ: 2013年8月アーカイブ

鶴ヶ島市男性 手首が動かない! 橈骨神経麻痺

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      手首の背屈不能               指の伸展不能

 
 鶴ヶ島市30代男性。サラリーマン。

 【原因】
 仕事から帰宅のため、電車乗車中に寝てしまい、座席端の鉄パイプに
 右腕をかけ、その上に顔をのせて寝てしましました。(30分位)

 左右上の写真のように、手首と指を上げたり、ピンと伸ばしたりすることが
 できません。

 橈骨神経麻痺です。

 橈骨神経は、腋下から上腕後外側を通り、肘関節の前面を走行します。
 橈骨神経麻痺は、上腕部で骨折(上腕骨幹部骨折、上腕骨顆上骨折など)や
 長時間の圧迫があると、手首と指が垂れ下がる下垂手(drop hand)の症状を
 呈します。

 また、肘付近での麻痺は、後骨間神経麻痺と言い、腫瘤(ガングリオンなど)、
 腫瘍、骨折(monteggia 骨折など)、神経炎、肘の使い過ぎによる
 オーバーユース、長時間の圧迫などにより、手首は挙げられますが、
 指がピンと伸ばすことが出来ない下垂指(drop finger)の症状を呈します。

 橈骨神経麻痺は、週末に彼が彼女に腕枕をして寝てしまって受傷することから
 「サタデーナイトシンドローム」などと呼ばれていましたが、最近はあまり
 耳にしなくなりました。(余談ですが)

 【施術】
 麻痺は一過性ですが、神経の回復に2,3ヶ月かかる場合があります。

 この患者さんは、パソコンを使用するデスクワークが仕事で、マウスがうまく
 握ることが出来ないので、手首を支えるサポーターを装着しました。

 握力が極端に減弱する為、仕事の効率が落ちてしまい、「非常にイライラする」
 とおっしゃっていますが、この麻痺について職場の方に理解協力して頂くことが
 必要だと思います。(職場の方には、冗談でわざとやっているのではと
 疑われたそうですが、決してそうではありません)

 当院では、早期に回復を促す理学療法を実施しております。

 【経過】
 1ヶ月経過後、手首の背屈可動域は9割、握力は75%回復しております。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

 

坂戸市小学生 指の痛み 基節骨骨折

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    受傷部外観写真            第2指基節骨 超音波長軸像

 坂戸市小学5年生男児。サッカークラブチーム所属。

 【原因】
 サッカーのプレー中に、つまずいて転倒し、左人差し指(第2指)と中指(第3指)
 を地面に強打しました。

 受傷後約1時間で来院。左上写真のようにあまり腫れている様に見えませんが、
 患者君は、痛みのために自力で指を動かすことが出来ませんでした。

 気分が悪くなり、座っていることが出来ず、しばらく横になっていました。
 骨折すると気分が悪くなったり、吐き気を催す方がかなりいらっしゃいます。

 超音波観察を行ったところ、左第2,3指基節骨基部(左上写真丸の囲み、
 右上画像は、スペースの関係で第2指のみ表示)に骨折している様子が
 認められました。

 付添いのお母さんは、捻挫と思っていたらしく、まさか同時に2本の指を骨折
 (多発骨折)しているとは思わなかったようです。

 この患者君は、受傷後1時間ほどで来院されましたが、時間の経過とともに
 腫れは強くなっていたと思われます。

 また、多発骨折は、スポーツ障害(けが)では、特にコンタクトスポーツ(アメリカン
 フットボール、ラグビー、サッカー、柔道、空手など)でしばしば起こります。

 【施療】
 他動的に指を曲げると、第2指と第3指が重なる(オーバーラップフィンガー)ため
 指の変形を整復し、アルミ材で固定しました。

 小児の骨折は、大人に比べて骨癒合が早く、速やかに整復固定を行います。

 【経過】
 約2週間後の超音波観察にて、骨折部に仮骨(骨をつなげるセメント状の物質)
 が認められた為、固定を少し軽減しました。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

 

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