拇趾内側種子骨 超音波長軸像 拇趾外側種子骨 超音波長軸像
坂戸市 中学1年生男子。陸上部に入部してから、長距離走を毎日やることになりました。自主トレーニングでは、毎朝の3km走は欠かしていません。1週間前より、左拇趾裏に加重痛が出現しました。
【原因】
種子骨とは: 足部では、第1中足骨頭下部に、内側と外側に2個あります。内側は、拇趾外転筋、短拇趾屈筋の内側頭、外側は拇趾内転筋、短拇趾屈筋の外側頭の腱内に存在し、関節運動の支点、腱の摩擦や圧迫力を和らげ、また、腱のけん引力の方向を変えるなどの機能を持っています。
これらの種子骨は体重の負荷で強い力を受け、しばしば炎症を起こします。男子は、陸上部入部と共に、今までよりも走る距離が増加し、オーバーランニングが、足部の負荷や痛みに影響していると思われます。
左上のエコー画像は、内側種子骨の骨表面が、不整になっている(赤線の重なり、矢印)様に認められます。この部位を圧迫すると、疼痛が出現します。
また、右上のエコー画像は、外側種子骨で、表面が滑らかな線状に描出されている(赤線、矢印)様に認められます。この部位を圧迫しても、疼痛はありません。
【対処法】
ランニングの休止を指導し、通院加療を開始しました。また、シューズの選定、ランニングフォームやコンディショニング(柔軟性)などの改善も必要だと思われます。また、2週間後に、超音波観察を実施予定です。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院