鶴ヶ島市 中学1年生。
手首の痛みを訴えて、来院されました。
【初検】
サッカーの練習中にバランスを崩し、転倒した際に右手を地面に強打した。
患部の腫れや出血斑は無く、手関節より3cm近位で限局性の圧痛が認められました。
前腕部の超音波長軸像
受傷日の他院レントゲン検査では、骨に異常無しで、捻挫の診断でしたが、患者は翌日も学校の制服のボタンをかけることも困難だったため、当院に来院されました。
超音波観察したところ、上画像の骨の線状高エコー像(赤線)が、矢印の所で角度が変わっている様子が認められました。
これは、小中学生にみられる「若木骨折」といいます。
若木骨折とは: 長管骨にみられ、若木を折り曲げた様な状態に似ていて、骨が単に屈曲した骨折です。
後日、精査を依頼しているクリニックで、レントゲン検査の結果、骨の角度が変わった部位(画像の赤線、矢印)で骨折が確認されました。
この若木骨折は、スポーツ障害(外傷)などでも多く診られますが、見逃しやすい骨折の1つでもあります。
【処置】
通院、理学療法と約3週間の固定にて治癒しました。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院