初診時 右膝下超音波長軸像 3か月後 右膝下超音波長軸像
坂戸市 小学6年生男児。膝の痛みが軽減せず来院。
【原因】
小学4年生から、サッカークラブチームに所属しています。5年生の夏ごろより、膝の痛みが出現しました。近隣のクリニックや接骨院に通院していましたが、良くなっては練習を再開していた為、完治に至りませんでした。
オスグッド、シュラッター病は、大腿前面の大腿四頭筋が膝蓋骨を介して腱となり、膝下の脛骨粗面に付着します。小学高学年から中学生男子の年代は、骨の成長と筋肉の発達が著しいため、膝下の大腿四頭筋腱が、まだ、骨化していない軟骨部を繰り返し大腿四頭筋に牽引され、裂離(剥離)してしまいます。
(上部の左画像の赤線から黄色線の位置に軟骨が裂離している様子が、認められます。)
症状は、悪化すると膝下の腫れ、圧痛、熱感などが認められ、ダッシュ、ジャンプ、深くしゃがむなどが不可能となります。特に、サッカー、バスケットボール、テニス、野球、陸上競技などのスポーツをしている子に認められ、子供のスポーツ障害(外傷)の1つでもあります。(成長痛とは、異なります。)
【施術】
日常生活動作(歩行、階段昇降など)に痛みが強い場合は、運動を中止します。そして、裂離(剥離)した軟骨が骨化(硬化)する3か月前後は安静を保ち、痛みの程度によって運動を少しずつ再開します。いきなり、激しい練習や試合に出場すると再発する原因となり、慎重に復帰しなければなりません。
(上部の右画像は、剥がれた軟骨が赤線のように滑らかに接続した様子が認められます。この様になると痛みが消失し、ある程度の運動が可能となりますが、再発予防の為にオスグッドストラップは装着します。)
当院では、膝周囲の筋の緊張を和らげる理学療法を施療します。日常生活では、こまめなアイシングとオスグッドストラップを装着し、大腿四頭筋の強い牽引を予防します。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院