川越市 50代男性。
テニスウィークエンドプレイヤー。
【原因】
テニスの練習中に、サーブを打つため上げたボールが風で流れた。無理な体制から打ってしまい、右ひじを痛めた。
【初診時】
肩外旋、外転、肘屈曲位(投球ポジション)にて、右肘の痛みと圧痛が認められました。
肘内側 超音波長軸像
超音波観察を行ったところ、右画像の丸内の
内側側副靭帯 前斜走線維(AOL)に断裂を示す
低エコー域(白矢印)が認められました。
内側側副靭帯は、前斜走線維(AOL)、後斜走線維(POL)、横靭帯(TL)から構成され、肘関節外反ストレスに抵抗する最も重要な部分がAOLです。
また、この靭帯損傷はスポーツ障害(外傷)の1つで、成人では靭帯実質部の損傷が多いのに対し、成長期の児童や学生は、内側型野球肘に診られるような靭帯付着部の(軟)骨損傷が多くなります。
【施術】
日々のアイシング、三角巾やアームホルダーなどによる固定。通院、理学療法を実施。
痛みのため、約1ヶ月間の市民大会出場や練習を休止しました。
この患者さんは、学生時代に野球をやっており、その時にも右肘を痛めた既往歴があったそうです。その時の肘の損傷状態は分かりませんが、今回と同じような痛み方だとおっしゃっていました。
テニスの練習に復帰することについては、日常生活や仕事中(エンジニア)の負担による痛みが軽減してから、素振りをする、軽くボールを打つなどの練習から徐々に再開していきます。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院