肘 外側超音波長軸像(整復前) 肘 外側超音波長軸像(整復後)
鶴ヶ島市 2才の女の子。左手をだらんと下げ、動かそうとしない。
【原因】
「お兄ちゃんに、左腕を引っ張られて受傷したようだ。」と、お母さんが訴えていますが、お兄ちゃんは否定しているそうです。
幼児の肘の脱臼は、肘内障と呼ばれています。
肘内障とは、2--5才位の幼児に発生することが多く、急に手を引っ張られた時に、前腕の橈骨が、輪状靭帯にはまっている場所からはずれてしまいます。
上の左の画像は、はずれた靭帯が、関節包(関節を包む膜)を赤線のように押し上げている様子が認められます。また、矢印は、本来存在する靭帯が消失したように、不鮮明となっています。
上の右の画像は、脱臼整復後で、靭帯が元の状態に戻り、押し上げられていた関節包も赤線のようにほぼ真っ直ぐに戻っています。また、矢印の輪状靭帯も境界明瞭となり、本来の位置に戻ったことが確認されました。
【治療】
問診、診察後、超音波検査にて骨折や軟部組織の損傷の有無を鑑別します。
肘内障の整復後は、手を頭上まで上げてもらい、バイバイできるか確認します。
2,3日は、関節周囲の軟部組織を痛めていることがありますので、激しい遊びは避け、安静を保ちます。
【経過】
翌日も手を頭上に上げることが出来るか、痛みは引いているか確認します。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院