前距腓靭帯 超音波長軸像
坂戸市20代男性会社員。
【原因】
フットサルの試合中に、バランスを崩して左足首をひねった。
【初検】
左足関節の外くるぶし(外果)の前下方に腫れ、内出血、圧痛、内反底屈動作で痛みが著明でした。
超音波検査により、左前距腓靭帯損傷と陳旧性(古傷)と思われる距骨の裂離(剥離)骨折片が
認められました。(右上の太赤線から矢印方向へ移動した細赤線が骨片、丸の囲みが靭帯損傷部)
患者さんによると、中学サッカー部に所属していた時に、ひどい捻挫をしたことがあったそうですが、
治療はしなかったそうです。その時の骨折かどうかは今となっては分かりませんが、ひどい捻挫と
思われても実際は骨折だったということもありますので、受傷時に検査加療する事が大切です。
足の捻挫は、スポーツ障害でも多く発生します。
足の関節は、スポーツでは、走る、止まる、ステップ、ジャンプ、着地などの動きを地面に伝える
大切な体の一部です。
放置すると、関節が動揺(緩みがでる)して競技のパフォーマンスが低下したり、将来、
変形性足関節症に移行したりする場合があります。
【施術】
RICEの処置を行います。(当院HP「スポーツ障害について」をご参照ください。)
過去に裂離(剥離)した骨片を元に戻すことは不可能ですが、今回損傷した靭帯をしっかりと
治療します。
患者さんは、仕事が立ち仕事なので、固定はテーピングとし毎日巻きなおしました。
加療は、痛みと腫れを早期に消失させる理学療法を施療いたしました。
【経過】
フットサルの練習に3週間後に復帰し、4週後に試合に出場されました。(テーピング施行)
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院