胸腰椎レントゲン画像 約2か月後
坂戸市中学3年生 男子。
【原因】
交差点を自転車で横断中、交通事故に遭いました。自動車と接触した際に転倒し、腰を強打しました。
精査依頼先のクリニックでレントゲン撮影を行ったところ、交通事故が原因ではないと思われる脊椎の側弯症が見つかりました。(左上画像)
側弯症とは、脊柱の側方向への湾曲のことですが、多くは椎体の捻じれも伴っています。重篤化すると胸郭(肋骨)の変形を来し、心肺機能障害を引き起こすこともあります。
多くは特発性に起こることが多く、側弯症の中でも約7割を占めます。その中でも原因不明で思春期(10歳以降)に発症し、女子に多いとされています。
この患者さんは、中学で卓球部に所属し、日常生活は特に体の不調なく過ごしているそうです。
既往歴は、小学5年生の時に左大腿部にできた良性の腫瘍(類骨骨腫)を切除する手術を受けています。ご両親によると、その腫瘍が見つかるまでの長い間(4年)、左脚の痛みをかばって生活していた為、度々姿勢を直す様指導していたそうで、それが側弯になった理由ではないかとの事でした。
【施術】
交通事故の治療と並行して、体のバランスを均等にする理学療法、骨盤の傾きや回旋を正常に戻す当院独自の調整法を実施します。
右上画像は、約2か月後のレントゲン写真です。僅かに腰椎の回旋が診られるものの、脊柱がほぼ真っ直ぐに戻っています。
【経過】
今後は、この患者さんに指導した脊柱、骨盤調整法を自宅で行うことと、月数回の通院加療でさらに脊柱が真っ直ぐになるよう調整していきます。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院