手関節超音波短軸像 長軸像
川越市20代男性ミュージシャン(ギタリスト)。
【原因】
毎日、ギターの練習を1日中やっています。1ヶ月前より、左手首の甲に少し硬い
「おでき」に気付き、ギターを弾くと鈍痛が出現してきました。
見た目には大きな腫れではないのですが、触れると硬い腫瘤状になっているのが
分かります。そして、手首を上下に動かした時に痛みを感じます。
超音波観察を行ったところ、上画像の黄色の囲みの黒い部分を描出しました。
ガングリオンと思われます。
ガングリオンとは、特に手足の関節付近にでき、関節包(関節を包む膜)が変性して
小さな袋が出来てしまいます。
その袋の中には、黄色のゼリー状の粘液で満たされていることから、
(良性)粘液嚢腫とも言います。
【処置】
ガングリオンが小さく痛みを伴わなければ、経過観察で様子を診ます。
大きくなってくると、ガングリオン自体には痛みは無いのですが、関節を動かすと
周囲の神経を刺激し、痛みが出現するようになります。
そうなると外科などで注射器で穿刺し、内容物を取り出してもらいます。
筆者も整形外科に勤務していた時、手首と母指にできたガングリオンを
院長先生に「小さいから注射で抜く必要はない」と、ガングリオンの上から
「ぷちっ」と潰してもらいました。(笑)
その後は、自分でも何度かできたガングリオンを潰して処置していたら
その場所にはできなくなりました。
ギタリストの患者さんには、外科への受診を勧めましたが、筆者が潰してもらった
話をしたところ、その場で実施。
手首の腫れが消失し、動作痛も無くなり、「これでギターの練習に思いきり
打ち込める。」と喜んで帰宅されました。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院