胸骨超音波長軸像 短軸像
鶴ヶ島市高校1年生男子。柔道部。
【原因】
柔道乱取り中、倒れた際に相手の体が胸に乗っかり激痛が走りました。(胸骨は
胸の中心にある平らな骨。)
診察をしたところ、腫れはありませんが、局所的な痛みと腕を上げた時と深呼吸
した時に痛みが発生します。
胸部の打撲ですが、スポーツ障害(けが)の1つで、特にコンタクトスポーツ
(武道系スポーツ、ラグビー、アメリカンフットボール、ボクシング、硬式野球など)
によく診られます。
超音波観察にて、胸骨表面に損傷と思われる僅かな血流反応(左上画像丸の中)
と大胸筋の損傷と腫れている様子が認められました。(右上画像の矢印の長さが
違う。向かって右の矢印が左大胸筋です。)
【施術】
内出血の吸収と筋損傷の修復を速やかに促す理学療法を実施します。
部活動は休めないということで、患部の痛みが極力出ない様、相手を力一杯
引きつけない、腰の重心を落とし下半身の力を利用して組む、胸骨から
上腕までテーピングを貼付する、練習後のアイシングなど損傷部位の拡大を
予防します。
【経過】
幸い症状の悪化も無く、1週間で痛みが軽減し治癒に至りました。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院