肘レントゲン写真 整復前の様子
川越市30代女性。会社員。
【原因】
休日に(前後に1つずつ車輪がある)Jボードの練習中、転倒して
左肘をアスファルトに強打しました。
受傷15分後に当接骨院へ来院。痛み、腫れ(あっという間に腫れが大きくなって
きました)、肘屈伸時痛が著明でした。
超音波観察を行ったところ、肘頭に骨折部が認められましたので、全体の
損傷を把握するために、クリニックへ精査を依頼しました。
左上レントゲン写真のように、肘頭(矢印)と尺骨骨幹部の斜骨折(黄色矢頭)が
判明しました。1つの骨に2か所の骨折は、二重骨折と言います。
【施療】
肘頭部は、約1cm転位していたため整復(右上写真)し、固定しました。
この患者さんは、仕事や手術の傷跡が残るなどの理由からなるべく手術を
したくないとの希望だったので、保存的に固定可能か、1日固定をして様子を
診ました。
しかし、翌日に肘頭の骨折部が再転位していたため、総合病院に転院し
プレートによる内固定手術となりました。
肘頭部の骨折は、上腕三頭筋(肘を伸ばす作用)の筋収縮により、骨折片が
筋収縮方向へ転位する為、保存的な固定が難しい骨折の1つです。
【経過】
経過は順調で、手術傷跡の消毒完了後にリハビリ開始予定です。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院