肩甲下筋 超音波長軸像 棘上筋 超音波長軸像
坂戸市60代男性。 ソフトボール外野手。(強豪チーム所属)
【原因】
1~2ヶ月前から右肩の違和感と投球時痛が出現していました。
先日の練習では、スローイングが出来ない程、痛みが強くなっていました。
以前、足の捻挫の治療をしたことから、当接骨院へ来院。
肩の前後の圧痛と他動的に腕を投球ポジションに持ってくると、痛みが著明に
誘発されました。
超音波観察を行ったところ、左上画像の肩甲下筋(SSC)に部分断裂が
示唆される黒い線(上矢印)とperibersal fat の平坦化(下矢印)が
認められました。
そして、丸の囲み内に腱または軟骨の変性を推測される白い塊が
描出されました。 また、右上画像は、大結節部の骨の不整像と棘上筋
(SSP)付着部損傷が推測される炎症反応の描出(赤青色)が認められました。
野球肩(腱板損傷)です。
野球肩(腱板損傷)は、スポーツ障害(けが)の1つですが、野球のほか、テニス、
バレーボール、陸上競技の投擲などで診られます。
【施術】
本来なら今後は投球禁止とし、通院加療しながら患部の状態を経過観察
しなければなりません。
しかし、今月は週末毎に大事な試合(県大会)があり、休めない(休みたくない)
という希望でした。
この患者さんは、「年も年なので、投球できなくなったときは、潔く引退する」
と仰っていました。
ひどくならないことを祈るばかりです。
施術では、疼痛緩和と肩関節の可動域を拡大し、投球時の負担を軽減する
理学療法を行い、また、練習と試合の前にはしっかりとテーピングを貼付
します。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院