受傷部外観 第5中足骨レントゲン画像
坂戸市50代主婦。ママさんバレーアタッカー。
【原因】
バレーボール試合中、相手アタックをブロックした後、着地の際にチームメートの
足の上に乗り、勢いよく捻ってしまった。すぐに他の選手と交代し、当接骨院へ
来院されました。
診察では、痛みが著しく歩行困難な状態でした。内出血斑(左上写真)と
右足外側部に限局性の圧痛が認められたため、超音波観察を実施しました。
右第5中足骨基部に骨の不連続の箇所が描出されました。また、精査依頼先の
クリニックにおいても同部に骨折線が認められました。(右上画像丸の囲み)
患者さんは、捻挫と思われていた為、「まさか骨折していたとは」と驚かれて
いました。
この箇所の骨折は下駄骨折と言い、昔、下駄が一般的な履物だった時代に足を
捻ると、この箇所の骨折が頻発したことからこの名前がつきました。
【施療】
腫れと痛みが著明なため、RICEの処置(当接骨院HP「スポーツ障害について」
をご参照ください)をしっかりとします。
特に固定は骨折部に短腓骨筋が付着し、骨折片が踵方向に引っ張られる
事が推測される為、しっかりと固定します。今回は大きな転位が無いため、
ギプス固定はしませんでした。
患者さんによるとこの時期は大事な試合がたくさん有るため、早期にバレーに
復帰したいと強く希望されましたが、骨癒合に約1か月半、リハビリに3~4週間
要します。
順調に経過して復帰には約2か月以上かかるため、大変がっかりされて
いました。
中足骨骨折の場合、骨折部にかかる負担(体重や筋の牽引など)があるため、
骨癒合に時間がかかる場合があり、そのため骨癒合を超音波観察で確認
しつつ治療を進めることが、最短でスポーツに復帰できることにつながります。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院