外観写真 左右脛骨内側 超音波長軸像
川越市70代男性。書道の先生。すねの痛み。
【原因】
自宅で書道教室を経営しています。生徒さんに指導している時は正座をしていますが、その時に
右すねの内側に痛みを感じるようになりました。
左上写真の丸で囲んだ箇所が、赤く腫れています。当接骨院には、痛みを感じてから5日後に
来院されました。
超音波観察において右上画像は、左右の脛骨(すね)を描出したものですが、右の皮膚の幅
(黄色矢印)が左よりも厚くなっています。
また、右画像上の赤の囲みは、黒く描出され腫れて皮膚の中の水分量が増加している様子が
認められました。
【処置】
赤く腫れた箇所は、熱感と指で押した時の圧痛があり、アイシングしました。また、念のため
蜂窩織炎などの皮膚の感染症かどうか確認して頂くために、皮膚科の受診を勧めました。
参考までに、蜂窩織炎とは、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が毛穴や小さな傷から
侵入する皮膚の感染症です。
顔や四肢に診られますが、足に感染し症状がひどくなると、赤く腫れて痛みで歩くことが
困難になる事もあります。
初期には、赤く腫れている所を安静にし、冷やします。ひどくなる前に皮膚科の受診を
お勧めします。
この患者さんの血液検査(白血球値、CRP値)の結果は陰性でしたが、痛みと腫れが
なかなか軽減したかったのでアイシングと疼痛軽減の理学療法を継続しました。
腫れの軽減と共に、疼痛も日ごと消失し、当接骨院受診から10日で治癒に至りました。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院