左大腿部 超音波長軸像 同部 超音波短軸像
坂戸市30代男性、調理師。 腿(もも)の痛み。大腿部の打ち身。
【原因】
空手の交流試合で、相手から左腿に下段蹴りをもらってしまった。何度も蹴られたため、
腿の全体が腫れあがってしまいました。
翌日、当接骨院を受診された時には、歩行が困難な状態でした。超音波観察を行ったところ、
大腿直筋と中間広筋内に、筋線維の断裂と内出血が貯留した黒い箇所が認められました。
(左右上画像の赤丸内)
【施術】
左大腿部のいろいろな個所を蹴られている為、内出血も広範囲に及んでいました。この様に
内出血が広範囲に認められる場合、血の塊の一部に骨化することがあります。
これを骨化性筋炎と言います。
この筋炎に注意しながら施療を進めます。腫れと痛みが軽減するようRICEの処置を行います。
(当接骨院HP「スポーツ障害について」をご参照ください。)
特に固定は内出血が拡大しないように工夫します。施術では、疼痛緩和と速やかに内出血の
吸収を促す理学療法を行います。
日常生活では、約2週間は患部の負担を軽減する為、松葉杖を使用してもらいました。
【経過】
この患者さんは調理師の仕事をしている為、1日中立ち通しだそうです。仕事上、安静を
保つことが困難ですが、約1ヶ月で少々痛みは感じますが階段昇降が連続してできるまで
回復しております。また、現在、超音波観察において、骨化性筋炎は起こっておりません。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院