自然立位レントゲン側面像 頸部屈曲位レントゲン側面像
鶴ヶ島市30代女性。首の痛み、むち打ち症、交通事故。
【原因】
自動車で交差点を右折しようとした所、直進車と衝突しました。大きな衝撃で首が前後に
振られてしまいました。
精査依頼先のクリニックにて、むち打ち症(頸椎捻挫)と診断されました。左上画像は、本来の
生理的前弯(前方向に緩やかにカーブしている)が消失し、ガタガタした配列になっています。
また、右上画像は頸部屈曲位ですが、こちらも本来の生理的後弯が消失し、「くの字」を
呈しています。この様な頸椎の変化は、むち打ち症(頸椎捻挫)ではよく診られる症状です。
頭部を支える筋や靭帯などに、交通事故などによる大きな負荷や継続的な負荷が頸部に
掛かると非常に強い緊張を起こし、この様な画像上の変化として認められます。
【施術】
症状の重いむち打ち症は(頸椎捻挫)は、頸部周囲の筋、靭帯などの軟部組織に微細な出血を
伴う損傷が起きていることもあり、受傷当初は安静を保ちます。
この様な事が疑われる場合は、患部が炎症を起こしていることが多く、温めるのではなく、
冷やします。冷やす判断は、痛みが強いことと患部が熱っぽい、または熱いことです。
頸椎カラーが楽な場合は、装着します。この患者さんは、頸椎カラーでは固定され過ぎて、
苦しくなるという事で、綿包帯や少し大きめなタオルで固定しました。(大きめなタオルでの
固定は、慢性的な首の痛みや肩こりにも使用すると楽になります。)
受傷当初は、首周囲の痛みが強いため、疼痛緩和を中心に施術していきます。日常生活動作が
少し楽になってきたら腰部、背部、肩、頸部と施術範囲も拡大していきます。そして、徐々に
筋の緊張や関節可動域の改善を促進する理学療法を実施していきます。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院