右上腕骨外側 超音波長軸像 左上腕骨
川越市小学2年生男児。 肘の痛み。 上腕骨顆上骨折(肘関節上部の骨折)。
【原因】
公園の木に登っていて、誤って落ちてしまいました。前のめりで右肘で曲げた状態で地面に
肘を強打してしまいました。自宅に帰宅後、母親が肘を動かさない男児を心配して当接骨院へ
来院されました。
右肘は腫れと痛みで全く動かすことが出来ませんでした。超音波観察において、右上腕骨の骨の
連続線が二重に描出され、骨折している様子が認められました。(左上部画像、赤丸)
また、骨折上部には内出血により左上腕と比較して腕橈骨筋の厚みが増して
腫れている様子も認められました。(左右画像の黄色矢印)
【処置】
応急処置を施し、精査依頼先の総合病院におつれしました。骨折の転位によっては手術になる場合が
ありますが、この男児の場合は腫れが強かったため1日入院しました。翌日、腫れが増強しなかった
ため、手術せずギプス固定をして保存的に治療することになりました。
上腕骨顆上骨折を含む幼少期に多く診られる肘関節周囲の骨折は、成長過程にある年代の為、
早期に適切な治療が必要とされます。
それは、治療経過によって骨折部の整復位置を保持することが困難な場合、肘関節の関節運動、
関節容姿にも障害を残したり、阻血性拘縮、神経障害のフォルクマン拘縮を引き起こす事も
あるためです。
【経過】
1週間後、骨折部の状態を確認する為、レントゲン撮影予定です。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院