右膝外側 超音波長軸像 左同部 正常(健)側
坂戸市中学2年生男子、バスケットボール部。 膝の痛み、分裂膝蓋骨。
【原因】
小学生からバスケットボールを始めました。2,3年前から右のお皿の骨(膝蓋骨)に痛みがありましたが、安静に
していると痛みが軽減していました。
数日前から右膝の痛みが安静後も引かず、整形外科でレントゲン撮影したところ、膝蓋骨が分かれていると
言われました。痛み止めと湿布を処方され、運動を休み安静保持するように指導されました。
その後、当接骨院を受診。右膝の上外側に圧痛、叩打痛、屈伸時痛が著明でした。超音波観察を行ったところ、
整形外科で「お皿の骨が分かれている」と言われたことが、有痛性分裂膝蓋骨であったことが分かりました。
(左上画像の矢印)
有痛性分裂膝蓋骨とは、膝蓋骨が2つまたはそれ以上に分裂していて、運動時や患部を押したり叩いたりして
痛みのある状態を言います。男子は、超音波観察から膝蓋骨の上外側に診られるⅢ型と認められました。
(下の分類図をご参照ください)
分裂膝蓋骨の原因は、小中学生の成長期に激しいスポーツをしていると、ももの筋肉の収縮する作用によって
負担が反復されて膝蓋骨が分裂してしまうという説があります。その他、膝蓋骨の成長過程の骨癒合不全という
説もあります。
【施術】
第一は、やはり激しい運動を休止し安静保持することです。分裂膝蓋骨は、適切な理学療法で分裂した箇所が
骨癒合する場合もあります。
この男児は、部活の中心選手で休み事が出来ず、下のメンテナンスを行うこととしました。
① 運動後、帰宅後のアイシング
② ももの筋肉、膝蓋骨のマッサージ
③ ストレッチング
④ 膝のサポーター(巻きつけるタイプ)
2週間ごとに超音波観察を予定しています。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院