右膝下部 超音波長軸像 左正常(健)側
川越市小学6年生女児。右膝の痛み、オスグッド膝。
【原因】
運動会で走る予定の100mやリレーの練習中に、右膝の痛みを感じ、その後思い切って走ることが出来なくなりました。
その日の午後、当接骨院へ来院され、問診、徒手検査後に超音波観察を実施しました。
右脛骨粗面(お皿の骨の下部)の軟骨が、左上画像中の赤線から矢印の所まで裂離(剥離)している様子が
認められました。また、患部周囲は内出血や浮腫により、正常側と比較して腫れている様子も認められます。
(左右上画像中の上下矢印の比較から)
オスグッド膝とは、オスグッド・シュラッター病とも呼ばれ、小学生高学年から中学生に多く診られます。ダッシュやジャンプを
繰り返すスポーツ(サッカー、バスケットボール、バレーボール、テニス、陸上競技など)が原因で発生することが多いです。
オスグッド膝は成長痛と言われることがありますが、成長痛ではなく大腿四頭筋(ももの前面の筋肉)が付着している
脛骨粗面をダッシュやジャンプなどの動作で繰り返し牽引され、成長期でまだ軟らかい骨の表面を裂離(剥離)
してしまいます。
【施術】
痛みが強い場合は、運動を一時休止します。学校通学や外出時は大腿四頭筋の強い収縮を抑制する為、
オスグッドストラップを装着し、剥がれた脛骨粗面の軟骨の安定性を保ち、骨化を促進させます。
施術では、ももの前後やふくらはぎの筋肉の緊張、疼痛緩和、筋骨格バランス矯正に効果的な理学療法を実施します。
患部の安定性、剥がれた軟骨の骨化を確認する為、4週間後に超音波観察の予定です。
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院 ℡049-271-3570
アクセス
http://www.223sekkotsu.com/access/