右上腕骨内側 超音波長軸像 左同部 健(正常)側
川越市中学2年生男子、野球部キャッチャー。 右肘の痛み、上腕骨内側上顆裂離損傷。
【原因】
練習試合中、盗塁を阻止するために2塁へ送球したところ、右肘に痛みを感じました。ピッチャーへボールを返球する
時も痛みが強く、途中で他の選手に交代してもらいました。
1週間湿布を貼って様子をみていましたが、キャッチボールをする時は痛みがあり、あまり痛みが軽減しなかったので
当接骨院へ来院されました。
右腕を投球ポジション(肘屈曲外反、肩外転外旋位)にすると、右肘内側に強い痛みがありました。超音波観察を
行ったところ、右上腕骨内側上顆の骨の表面が裂離(剥離)している様子が認められました。(左上画像のシェーマ)
内側型野球肘は小、中学生に多く診られます。投球動作中の肘の屈曲、外反ストレスにより前腕の屈筋回内筋
内側側副靭帯が過緊張して、上腕骨内側上顆の成長軟骨を繰り返し牽引し、(軟)骨の表面を剥がしてしまいます。
【施術】
男子には1か月間、キャッチボールを含む投球を中止しました。幸い野球部の顧問の先生がけがや障害にとても
理解があり、当接骨院の治療方針を守ってくれました。
2週間ごとに超音波観察をして剥がれた(軟)骨がしっかりと硬く骨化しているか確認しました。投球中止の間は
前腕や上腕の筋肉を柔軟にする理学療法を実施しました。
また、男子は投球に必要な肩や前腕の筋肉の柔軟性が不足していましたので、自宅や学校で簡単にできる
ストレッチを指導しました。
現在は1ヶ月が過ぎ、患部骨癒合も良好であるため、30%の力で5mのキャッチボールを開始しました。(但し
痛みが出た時点で投球中止ですが)
鶴ヶ島市 ふじみ接骨院 ℡049-271-3570
アクセス
http://www.223sekkotsu.com/access/