陸上長距離部に所属しています。練習では記録が伸びてきていますが、試合になると緊張しすぎて伸びません。本番に強くなるにはどうすればいいですか?
この選手は試合の3日前までハードな練習をしています。長距離走は当日のコンディションの良し悪しで記録が大きく作用されます。
試合の10日から1週間前より練習での疲労を回復させていく必要があります。普段からの練習で股関節から大腿部の筋肉はパンパンに緊張しているため簡単には柔軟性を取り戻せない状態になっています。腰痛やアキレス腱炎もあるため、体の切れも悪くストライドも狭まっています。疲労回復せず足腰の筋肉がパンパンに張った選手の記録が伸びないのは、試合前に結果が出ているようなものではないでしょうか。試合当日に筋肉の緊張が強いと交感神経の作用で精神的にもリラックスできません。
試合で実力を十分発揮するために普段からの練習は大事ですが、同時に体の手入れ(コンディショニング)や休養、栄養(練習前後のエネルギー補給、試合前のグリコーゲンローディングなど)、精神(メンタルトレーニングなど)面でのサポートが必要です。