大腿部前面の筋肉に強い牽引力が繰り返しかかることやジャンプ、ダッシュなどの急激な外力で膝下の軟骨部が裂離(剥離)します。下は中学生のエコー画像です。右膝下の正常側に比べて左膝下は赤矢印方向に軟骨が裂離し、腫れているのが分かります(青矢印)。
症状
症状がひどくなると膝下が盛り上がってきます。その部分を押すと痛みと熱感があります。階段の昇り降りやランニングが痛みの為に困難となります。また、膝を深く曲げることが出来なくなります。
どんなタイプに多い?
小学生高学年から高校生までのスポーツマン/ウーマンにみられます。この年代に多くみられるのは、体の成長過程で完全に骨の硬化が終了していない為、軟骨部が強い筋力で裂離してしまうのです。
治療
痛みが出現してしまう運動メニューは中止します。スポーツマン/ウーマンには運動を中止することは非常に辛いことですが、無理をして頑張っても治癒するまでにかえって時間がかかることになります。患部は腫れや熱感などの炎症症状が強く出ることが多く、アイシングや安静保持に努めます。同時に膝周囲の筋の緊張を和らげるような理学療法を行っていきます。
右膝下エコー画像(正常側)
左膝下エコー画像(オスグット側)